医療情報×ブロックチェーン勉強会 (5)参加者の反応と今回の反省点

前提

この記事は、下記リンクの勉強会『医療情報×ブロックチェーンプロジェクトの実現可能性と課題 [医学生向け集中講義&討論会!]』において学んだことを記したものです。この勉強会は、医療情報システムにブロックチェーンを用いることの是非や実現可能性を議論することを目的とし、医療情報システムの日本における規格作りのエキスパートとして一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 (JAHIS) 様を、医療業界におけるブロックチェーン導入の挑戦者としてMedibloc様を招き、講演とパネルディスカッションを行ないました。本記事『医療情報×ブロックチェーン勉強会 (5) 参加者の反応と今回の反省点』では勉強会に参加した医学生や医工連携に興味のある学生らが、勉強会の内容に対してどう反応したかや、企画者 (自分) 自身の反省を紹介しております。今後医療関係&ブロックチェーン関係で勉強会やカンファレンスを開くことを検討されている方はぜひご参照ください。この記事の内容はあくまでも勉強会を受けた参加者個人の解釈をもとにまとめておりますことをご了承ください。

記 : https://www.meetup.com/ja-JP/Decentralized-Salad/events/256262260/

目次

  1. 勉強会概要
  2. 医学生や医工連携に興味ある学生がこの勉強会で聞きたかったこと
  3. 参加者の勉強会に対する満足度
  4. 参加者が今後参加したいと答えた勉強会
  5. パネルディスカッションにおけるファシリテーションの反省点
  6. 勉強会の企画に対する反省点
  7. Special Thanks 

勉強会概要

  • 勉強会参加者の71% が医学・看護・薬学生
  • 勉強会アンケート回答者の満足度を集計したところ、74% でした。
    • 「小林先生の講演がわかりやすかった」
    • 「最後レギュレーション、行政に踏み込んでくれて嬉しかった」
    • 「もっとJAHIS様のお話を聞きたかった」
  • 勉強会アンケート未回答者の満足度も含めて集計したところ、36% でした。
    • 「もう少し医療について勉強してほしい。プレゼンも練習 (予習) 不足な点が見られる方がいた」
    • 「メディブロックさんは会社についての内容が多くメディブロックに興味の薄い人は聞いていると辛かったと思う。」

医学生や医工連携に興味ある学生がこの勉強会で聞きたかったこと

トピック聞きたいと答えた人数
ブロックチェーンのこと 8
医療情報システムのこと 9
ブロックチェーンの医療業界における実装のこと 12
医療情報システムの標準化のこと  4
医療業界での挑戦的な取り組みのこと 4
医療業界の課題をテクノロジーで解決するということ 5

その他聞きたかった内容

  • ブロックチェーンがそもそも医療に介入できるのか、ということ
  • 医師として、内側からどのような取り組みをすれば良いのか
  • 医療業界の課題
  • 実際の日本のIT技術(医療) の現状
  • ブロックチェーンがそもそも医療に介入できるのか、ということ

参加者の勉強会に対する満足度

参加者の感想

  • 正直私はベンチャーに興味がなく、いつ政府がレギュレーションを変えるのか (点数がつくのかとか)、変えないと無理だろうなと思っていて、最先端で働かれている方もそういう思考だと確かめることができたので満足です。あとは、今、学生である私たちは何をしたらいいか、とおもいました。最後レギュレーション、行政に踏み込んでくれて嬉しかった。
  • ありがとうございました
  • 様々な視点からの意見を聞き考えることができた

参加者によるアドバイス

  • もう少し医療について勉強してほしい。プレゼンも練習 (予習) 不足な点が見られる方がいた

参加者が今後参加したいと答えた勉強会

  • ベンチャーなしのガチガチな政府とかでブロックチェーンの話
  • VRやARとブロックチェーンについて/医療ベンチャーの動向とか
  • 保険×ブロックチェーン

パネルスカッションにおけるファシリテーションの反省点

  • 医学生としては行政やルール作っていく側の人の話を聞きたかったため, ベンチャーよりもJAHIS様のようなルールづくりに直接携わっている人たちの話を聞きたい, という意見があった (1人)。
  • Medibloc様は講演で25分ほどは一般的な話、5分ほどはプロジェクトの話をしていただいたにも関わらず、「Medibloc はプロジェクトの話が多かった」という乾燥があったのは、パネルディスカッションにて私が質問をMedibloc様のプロジェクト寄りにしてしまったからではないかと考える。パネルディスカッションでは、あくまでも私がメディブロックさんのプロジェクトそのものについての質問を投げて、アレンさんはそれに答えただけ。
  • JAHIS様とMedibloc様の間に、対話が成り立ちにくい印象だった (日本語と英語だったことも関与すると思う。一応事前に受けていた注意ではあったが, やってみて初めて実感した)。Medibloc様の講演に関して、開発途中のプロダクトの話が公開できない情報などの理由によりあまりできずに一般的な状況やビジネスの話に寄ったためか、「プロジェクトではなく一般的な医療情報システムの話をお願いします」という私の Medibloc様に対する要望が適切でなかったのか、それとも JAHIS様の講演内容はある意味 JAHIS様のプロジェクト内容と考えると JAHIS様のみプロジェクトについて語らせ過ぎてしまったのか。
  • 今後は、政府を呼ぶのであれば (政府の活動内容をプロジェクトと呼ぶのであれば、政府は自分のプロジェクトの話をするので) 、スタートアップやベンチャーを対峙させる時はスタートアップやベンチャーのもつプロダクトについて詳しく語ってもらう方がよい (ファシリがやりやすい、メッセージを効果的に伝えやすいという意味で) のではないか。今回は同じ医療情報システムの導入者と挑戦者という視点でJAHIS様とMedibloc様を紹介してしまったが, スタートアップ側の紹介をピッチっぽくせず、かつ発信内容の重みを揃えるには、開発状況を加味する必要があったのかもしれない。
  • 今回はJAHIS様によってBitcoin が反例として取り上げられていたが他のブロックチェーンの紹介があったら違う結論になっていた可能性がある。相手の挙げる判例についてあらかじめ理解した上で適切な内容を話せる人を探す必要があった。
  • JAHIS様から Medibloc様やその逆への質問の時間を取りたかった。
  • JAHIS小林様や JAHIS 中光様から最初にでた疑問を要約して、一個一個Medibloc 様にその疑問に対して答えてもらう必要があった 。JAHIS様は一般的な質問をあげていたのに、自分がMedibloc様の技術開発状況の話に移してしまったことが後悔。なぜならこの勉強会は Medibloc様のプロジェクトではなく、Medibloc様を医療業界におけるブロックチェーン導入に対する一専門家として呼んだため。
  • Medibloc様の開発しようとしているような技術の概要がわからず、改めてMedibloc様 に開発中の技術について説明してもらう必要があった。
  • 質問を日本の標準化のしかたの話から海外の標準化の仕方に切り替えるときに、きちんと前の質問との関係性を明らかにしつつ聞くべきだった。
  • 登壇者が途中入場する場合は、入場前までのやりとりを少しでも相手に伝えておく必要があった。 

勉強会の企画に対する反省点

よかったところ

注目度が高かった

  • 有志の勉強会でありながら、たくさんの医学生団体、ブロックチェーン勉強会、業界団体の方にご協力いただけたこと
  • ブロックチェーン系のイベントで30人以上参加希望者が現れるのは希 (そのうち 70% 以上が医学生)
  • IFMSA Japan の代表曰く医療情報システムは医学生が普段あまり出会わない話題らしい
  • 医学生団体 Medical Future Fes 代表者に、今度は団体内部向けにぜひ勉強会を企画してほしいと強くお願いされた

専門家の方にご協力いただいたこと

要改善点

企画者の勉強や配慮不足

  • ファシリテーターがブレて、プロジェクトの内容の話が医療情報システムの導入の話と途中からすり替わってしまった
  • 事前に発表者の発表内容確認ができていなかったことにより参加者のみなさまを一部混乱させてしまった部分があった
  • トピックの偏り
  • Binance のデューデリ資料などもリサーチの参考になったが最初見逃していた

全体的な進め方

  • 3時間の講演会はきついため、途中でアイスブレイクやお菓子タイムを入れると良いのではないか
  • zoom は途中で切れていないか確認する
  • 質疑応答は各講演とパネルディスカッション後それぞれで行うほうが、参加者が質問を覚えていられる & 質問・回答しやすい

Special Thanks 

この勉強会はどこか1つの団体の勉強会というわけではなく, 有志で企画をしたものです。そのため, 様々な団体の方々にご協力いただきました。そのお礼をこの場でさせていただきたいと思います。

ご協力をしていただきました, 

一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会 (JAHIS) 様の中光様と小林様

Medibloc 代表の Dr. Allen 様と Han 様

黒田心様

国際医学生連盟 日本支部 IFMSA Japan 代表 笠井さま, メンバーの倉田さま

Medical Future Fes 代表 若林さま, メンバー 辻さまと名誉顧問の黒田さま

アジア医学生連絡協議会日本支部 AMSA Japan 元代表 岩瀬さま, メンバーの 西村さま

日本獣医学生協会(JAVS)外務局 林さま

株式会社JIW Sync 代表取締役 赤野さま

早稲田大学ブロックチェーンサークル Bit bears メンバーの鈴木様, 代表の方々

Miss bitcoin の藤本真衣様, 

その他告知や技術的な相談にのっていただいたみなさま, 本当にありがとうございました。

前回記事 : 医療情報×ブロックチェーン勉強会 (4)日本の規格作る人の視点とスタートアップの視点

https://omegastep.com/2018/12/10/%E5%8C%BB%E7%99%82%E6%83%85%E5%A0%B1x%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A-4%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E4%BD%9C/

投稿者: megavi1212

ジョージア系ユダヤ人とアルメニア人のハーフの母親と、日本人の父のもと、イスラエルで生まれる 早稲田大学先進理工学部物理学科を卒業 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻に入学 学部時代は原子核物理学を量子多体計算をヘリウム3原子系の状態方程式に応用する研究を行い、大学院では低温物理学の研究室にてmK温度域におけるヘリウム3原子系に関する実験をおこなう 大学院在学中に海外人材業界や仮想通貨・ブロックチェーン業界でインターンを経験したのち、 仮想通貨・ブロックチェーン系の投資&コンサルティング会社にて社長秘書、セールス、海外のお客様の対応窓口、海外案件のプロジェクトマネジメント等を担当 2018年より株式会社imaのメンバーとして経営戦略室に着任 仮想通貨・ブロックチェーン業界をビジネス的には離れたものの、優秀な日本の学生を海外の仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトと繋げる活動をしている。 /Graduated from Department of Physics, School of Advanced Science and Engineering, Waseda University Enrolled in the physics course of the Graduate School of Science, University of Tokyo At the undergraduate age, conducted research on applying equations of state from nuclear physics to helium 3 system as quantum many body calculation At graduate school, conducted experiments on helium 3 system at mK temperature in laboratory at low temperature physics While attending the graduate school, worked as internship for cross board human resource industry and virtual currency / block chain industry Participated in virtual currency and block chain investment & consultation company, as who is responsible for president's secretary, sales, counterparts for overseas customers, project management for overseas projects, etc Participated in ima Inc. in 2018 as Strategic Management Officer

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